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風薫る美術館で煎茶を楽しみました

中国文人の書斎をイメージしたしつらえと「定静堂コレクション」

こんにちは。

生涯学習部長の中田です。

5月28日(日曜日)、和泉市久保惣記念美術館の茶室で、「楽しい煎茶の会」が催されました。

茶室は、「聴泉亭(ちょうせんてい)」という名前で、京都の表千家残月亭(ざんげつてい)を写して建てられたもので、平成18年に国の登録有形文化財にも選定されています。

今年で8回目となる「楽しい煎茶の会」は、これまで秋に開催されることが多かったのですが、今年は、さわやかな新緑の季節である5月に開催されました。

 

中国文人の書斎をイメージし、2種類の高さのちがう棚に花が生けられています。緑、白、黄色を基調としたさわやかなしつらえです。

奥の九畳の間の床には、和泉市久保惣記念美術館所蔵の「定静堂コレクション」より、張大千(ちょうだいせん)筆の「行書 聯(れん)」が掛けられています。

書や絵、あるいは彫りによる作品を対にして掛け、柱や壁などに飾る、細長い板や軸のことを「聯(れん)」または「対聯(ついれん)」というそうです。

 

しつらえ

お手前のようす

煎茶をいただく

「定静堂コレクション」の由来について

林家花園図

聴泉亭の残月床には、黄財松(こうざいしょう)筆「林家花園図(りんけかえんず)」が掛けられていました。

画題の「林家花園」は、台湾の台北にある庭園の名称です。台湾随一の名園として誉れ高く、一般にも公開されています。

林家は18世紀末に中国福建省から台湾に移り、開墾などの事業に携わった名家で、先代の林宗毅氏は、中国書画の蒐集家としても知られています。

宗毅氏が蒐集した中国書画コレクションは、林家邸宅の主要な建物の一つ「定静堂(ていせいどう)」にちなんで、「定静堂コレクション」と呼ばれ、台湾・国立故宮博物院に230点余り、東京国立博物館に220点、そして平成12年(2000年)に和泉市久保惣記念美術館に411点が寄贈されました。

本作品もその内の一点です。台南市出身の画家・黄財松が実景に基づき描いた作品で、画中の八角形の屋根を持つ特徴的な建物も、林家花園内に実在します。

 

さわやかな風と木々の緑に囲まれ、楽しいひと時を過ごすことができました。

 

 

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