人間にとって、一番大切なものは生命・身体・財産の保全であります。
しかし、毎年、火災をはじめとする地震、風水害等の各種災害により、多くの人命が奪われ貴重な財産が失われ、平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災では、近代都市が一瞬にして崩壊し、6430余名の尊い命と貴重な財産が失われ、日々安全を願う私達の心に深い傷痕と教訓を残しました。また、平成23年3月には東北地方でマグニチュード9.0の大地震が発生し、地震や津波による被害を受けられたたくさんの方々が現在も避難生活を余儀なくされている中、平成28年4月には熊本県熊本地方を中心にマグニチュード7.3の大地震が発生し甚大な被害をもたらし、これらの災害によりたくさんの方々が悲しんでおられます。
1日でも早い復興を心よりお祈り申し上げます。
昔からのたとえで、「災害は忘れた頃にやってくる」と言われますように、災害はややもすると歳月に流され忘れがちになります。しかし、こと地震災害になりますと「災害は忘れる間もなくやってくる」ような気がします。いついかなる災害が起きようとも、これに対処するためには防災機関の充実強化は言うまでもなく、防災協会のキャッチフレーズでもございます「安全は日々の備えの積み重ね」のとおり、常日頃からの備えが十分でなければなりません。
そこで我々は、『自分たちの地域は自分たちで守る』を合言葉に市民の地域社会への貢献意識を醸成しながら、地域防災の中核である消防団を中心として、町会・自治会・各種関係機関・事業所等が有機的な連携のもとに地域ぐるみの防災協力体制を構築し、市民一人ひとりが防災行動力を高め、災害に強い安全で暮らしやすい地域社会づくりに貢献する目的で和泉市防災協会を設立いたしました。
一人でも多くの会員様のご加入をご期待申し上げます。
和泉市防災協会会長:岸脇淳介