12歳~15歳のワクチン接種の判断について

更新日:2021年09月16日

ワクチンの効果とリスクを理解しましょう

ワクチンの効果を知ろう

効果1 コロナウィルス感染症の発症、重症化が予防できる

・発症(病気にかかって症状がでる)予防効果 ファイザー製 95% モデルナ製 94%

・重症化(自分の呼吸では酸素が足りなくなり、酸素を吸ったり、人工呼吸器をつけるなどの治療が必要な状況)予防効果が期待

子どもも同様の効果があります

深掘り1  今、子どものコロナ感染が増えています(令和3年9月現在)

 

 

年齢階級別の新規陽性者数のグラフ

(出典 厚生労働省ホームページ)

深掘り2 子どもはコロナに感染しても重症化にしにくいといわれています

重症化・死亡の割合の表

(出典 厚生労働省ホームページ)

重症化する割合や死亡する割合が減っている→ワクチンの予防効果といわれています

効果2 周りの人を守ることにつながる

自分自身が免疫を持つことで周囲の人を守ることにつながります。

はしかや風疹のように、みんながワクチンを打って、一定の割合の人が免疫をもつと、感染した人がいても、他の人に感染しにくくなり、感染症が流行しにくくなります。

(病気などでワクチンが打てない人も守ることができます)

ワクチンをうつとどんなリスクがあるのかな?

リスク1 副反応

どんなワクチンでも副反応があります(体が免疫を獲得するための通常の反応)。

一般的なもの 接種部の痛み、だるさ、頭痛、37.5度以上の発熱

・1回目より2回目の方が多くなっている

・数日で自然に治る

深掘り1 大人よりも子どもの方が、副反応が起きやすい

高齢者と比べて思春期の子どもでは接種部位の痛みが出る割合は約90%と高いです。

接種後、特に2回目接種後に発熱、だるさ、頭痛等の全身反応が起こる頻度も高いことが分かっています。

(例:37.5℃以上の発熱は20代で約50%、50代で約30%、70代で約10%)

注意

発熱したら、登校は避けてください。(出席停止扱いになります)

発熱は副反応だけが原因ではない可能性がありますので、接種した医療機関やかかりつけの医療機関などに相談してください。

ワクチン接種後の発熱は、接種後翌日までに起こることが多く、その多くは2日間以内に解熱しました。また、ワクチン接種後の発熱は若いほど多く、20代では2回目接種後の半数程度にみられるので、学校が休みとなる前日に接種を行うことなどの配慮も必要です。

 

深堀り2 稀な副反応

重度のアレルギー反応であるアナフィラキシーショックや心筋炎(若年男性に報告)もありますが、早期の対応で、後遺症を残すようなものではありません。

注意

日常生活に支障をきたす程の発熱、痛み、だるさが生じた場合、また、接種を行ってから1週間以内に胸の痛み、息切れ、動悸などを認めた場合、2~3日を超えてだるさなどが続いている場合、その他気になる症状が出現した場合は医療機関等にご相談ください。

最後に

満12歳~15歳の子どものワクチン接種も、他の年代の方と同じように、強制ではありません。

感染症予防の効果と副反応のリスク等について、十分な理解をした上で、接種の判断をお願いします。

接種する場合、1.保護者の同伴、2.予診票に保護者の署名、3.母子健康手帳の持参が必要です。

また、保護者や本人への丁寧な対応が可能な個別(医療機関での)接種を推奨します。

参考

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