熱傷時の応急手当
ア. 熱傷(やけど)の程度を調べる
大人の場合(9の法則%)
熱傷の深さ(皮膚の状態)
- 赤い。 (熱傷1度)
- 水疱または水疱が破れた状態。 (熱傷2度)
- 白っぽい。 (熱傷3度)
乳児の場合(ブロッカーの法則)
熱傷の大きさ
大人の場合は9の法則で、乳児の場合はブロッカーの法則で熱傷の広さを調べる。
イ. 1度や狭い2度熱傷のときは冷却する
- できるだけはやく、きれいな冷水で痛みが和らぐまで10分以上冷やす。
- 十分冷やしてからきれいなガーゼを当て三角巾や包帯などをする。
ポイント
- 靴下など衣類を着ている場合は、衣類ごと冷やす。
- 1度の広範囲熱傷の場合は、冷やすとき体が冷えすぎないように注意する。
- 水疱を破ってはならない。
- 薬品を塗ってはならない。
ウ. 広い2度や3度熱傷のときは被覆する
広範囲熱傷の場合は、きれいなシーツ等で体を包む。
狭い範囲の3度熱傷の場合は、きれいなガーゼやタオル等で被覆する。
重症熱傷
- 2度の熱傷で、体表面積の30%以上、熱傷している人。
- 顔が熱傷3度または鼻毛のこげている人。
- 3度の熱傷で、体表面積の10%以上、熱傷している人。
エ. 化学薬品による熱傷のときは水でながす
- 衣服や靴などを早く取り除く。
- 体に付いたり、目に入った場合は、付いた薬品を水道水等で十分洗い流す。
- 熟傷したところを、きれいなガーゼやタオル等で被覆する。
ポイント
- 薬品を洗い流す場合は、ブラシ等でこすってはならない。
- 化学薬品に限らず目の熱傷は、絶対に目をこすってはならない。
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更新日:2020年03月02日