災害時等における避難行動要支援者の安全確保について

更新日:2020年03月02日

障害者や傷病者、高齢者の方々は、すぐに避難をするのが困難です。災害が起こったときは、手助けが必要な方は遠慮せずに協力を求め、周囲の人はすすんで手助けをしましょう。日ごろのコミュニケーションを大切にし、地域全体で協力しあうことが大切です。

1.共通事項

日ごろの備え

  • 火の始末をすばやくできにくい方は、石油やガスよりも、なるべく電気を利用する。
  • 常用薬や補装具などは、すぐに持ちだせるような、目立つ場所に置いておく。
  • 車椅子が必要な方は、通れる通路を確保しておく。
  • 高いところには重いものや壊れ物などを置かないようにし、家具などは転倒防止対策をしておく。

災害時には

  • 家具類から離れ、テーブルなどの下にもぐる。
  • 無理な行動をとらずに、あわてず周囲へ助けを求める。

介護者へ

  • 災害発生時にすぐにかけつけられるように、役割分担や避難方法など、援助体制を整えておく。
  • 車椅子が使えない場合のために、おぶいひもなどを用意しておく。
  • 家具などの転倒防止対策の手助けをする。

2.目の不自由な方のために

日ごろの備え

  • 白杖は常に手の届くところに置いておく。
  • 家具の配置などをきちんと知っておく。

災害時には

  • 大きな声を出したり笛を吹くなどして、居場所を知らせる。
  • 周囲の人に、安全な場所までの誘導をお願いする。

介護者へ

  • 安全な場所へ誘導するときには、階段などの障害物を説明しながら進む。

3.耳、言語の不自由な方のために

日ごろの備え

  • 常に筆記用具を携帯しておく。

災害時には

  • メモなどで、正確な情報を周囲の人に聞く。

介護者へ

  • 話すときは、口を大きく動かし、はっきりと、相手にわかりやすく伝える。
  • 身ぶりや筆談などで、正確な情報を伝える。

4.知的障がいのある方のために

日ごろの備え

  • 災害時の行動を日ごろから話して聞かせ、外出時での危険な場所も教えておく。
  • 人に助けを求めることを教えておく。

災害時には

  • 常に家族の人と行動する。もしもできない場合は、近所の人などに助けを求める。

介護者へ

  • あわてたりしないように優しい声で指示をだし、手をとって避難への行動を促す。

5.肢体の不自由な方のために

日ごろの備え

  • 室内のスペースを広めに確保しておき、家具などには転倒防止対策をとっておく。

災害時には

  • あわてて行動せず、無理はしないこと。
  • 車椅子は安全な場所に止め、周囲に助けを求める。

介護者へ

  • 階段での介助には2人以上が必要。上りは前向き、下りは後ろ向きで移動する。
  • 介護者が1人の場合はおぶいひもなどを利用し、おぶって避難する。

6.内部障がいのある方のために

日ごろの備え

  • 人工透析や糖尿病の注射など通院治療をしている方は、常用薬の蓄えや災害時の対応などを、かかりつけの医療機関に確認しておく。

災害時には

  • かかりつけの医療機関の状況を確認し、急ぐ治療の必要がある場合は、最寄りの医療機関か、防災関係者に相談する。

介護者へ

  • かかりつけの医療機関、救護所などの情報収集を手助けする。

7.高齢者や寝たきりの方のために

日ごろの備え

  • 室内はなるべく広くし、転倒防止対策や落下する可能性のある物はチェックしておく。
  • 避難時に必要な道具は、常に使えるようにしておく。

災害時には

  • あわてて外へ飛び出さずに、安全な場所に移動し助けを待つ。

介護者へ

  • 緊急時や困ったときの連絡先を教えておく。
  • 複数の介助者で対応し、緊急のときはおぶって避難する。

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