災害時等における避難行動要支援者の安全確保について
障害者や傷病者、高齢者の方々は、すぐに避難をするのが困難です。災害が起こったときは、手助けが必要な方は遠慮せずに協力を求め、周囲の人はすすんで手助けをしましょう。日ごろのコミュニケーションを大切にし、地域全体で協力しあうことが大切です。
1.共通事項
日ごろの備え
- 火の始末をすばやくできにくい方は、石油やガスよりも、なるべく電気を利用する。
- 常用薬や補装具などは、すぐに持ちだせるような、目立つ場所に置いておく。
- 車椅子が必要な方は、通れる通路を確保しておく。
- 高いところには重いものや壊れ物などを置かないようにし、家具などは転倒防止対策をしておく。
災害時には
- 家具類から離れ、テーブルなどの下にもぐる。
- 無理な行動をとらずに、あわてず周囲へ助けを求める。
介護者へ
- 災害発生時にすぐにかけつけられるように、役割分担や避難方法など、援助体制を整えておく。
- 車椅子が使えない場合のために、おぶいひもなどを用意しておく。
- 家具などの転倒防止対策の手助けをする。
2.目の不自由な方のために
日ごろの備え
- 白杖は常に手の届くところに置いておく。
- 家具の配置などをきちんと知っておく。
災害時には
- 大きな声を出したり笛を吹くなどして、居場所を知らせる。
- 周囲の人に、安全な場所までの誘導をお願いする。
介護者へ
- 安全な場所へ誘導するときには、階段などの障害物を説明しながら進む。
3.耳、言語の不自由な方のために
日ごろの備え
- 常に筆記用具を携帯しておく。
災害時には
- メモなどで、正確な情報を周囲の人に聞く。
介護者へ
- 話すときは、口を大きく動かし、はっきりと、相手にわかりやすく伝える。
- 身ぶりや筆談などで、正確な情報を伝える。
4.知的障がいのある方のために
日ごろの備え
- 災害時の行動を日ごろから話して聞かせ、外出時での危険な場所も教えておく。
- 人に助けを求めることを教えておく。
災害時には
- 常に家族の人と行動する。もしもできない場合は、近所の人などに助けを求める。
介護者へ
- あわてたりしないように優しい声で指示をだし、手をとって避難への行動を促す。
5.肢体の不自由な方のために
日ごろの備え
- 室内のスペースを広めに確保しておき、家具などには転倒防止対策をとっておく。
災害時には
- あわてて行動せず、無理はしないこと。
- 車椅子は安全な場所に止め、周囲に助けを求める。
介護者へ
- 階段での介助には2人以上が必要。上りは前向き、下りは後ろ向きで移動する。
- 介護者が1人の場合はおぶいひもなどを利用し、おぶって避難する。
6.内部障がいのある方のために
日ごろの備え
- 人工透析や糖尿病の注射など通院治療をしている方は、常用薬の蓄えや災害時の対応などを、かかりつけの医療機関に確認しておく。
災害時には
- かかりつけの医療機関の状況を確認し、急ぐ治療の必要がある場合は、最寄りの医療機関か、防災関係者に相談する。
介護者へ
- かかりつけの医療機関、救護所などの情報収集を手助けする。
7.高齢者や寝たきりの方のために
日ごろの備え
- 室内はなるべく広くし、転倒防止対策や落下する可能性のある物はチェックしておく。
- 避難時に必要な道具は、常に使えるようにしておく。
災害時には
- あわてて外へ飛び出さずに、安全な場所に移動し助けを待つ。
介護者へ
- 緊急時や困ったときの連絡先を教えておく。
- 複数の介助者で対応し、緊急のときはおぶって避難する。
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更新日:2020年03月02日