和泉市 内水(ないすい)ハザードマップに関するQ&A

更新日:2021年03月31日

ハザードマップとは何ですか?

各自然災害が発生した際に想定される被害の範囲やその程度、避難所の場所や連絡先、被災時にとるべき行動や防災情報などをマップとして取りまとめたものです。ハザードマップは、内水・洪水・地震・ため池などの種類があり、それぞれのハザードマップとあわせて活用していただくことにより、被災時における被害をすこしでも軽減していただけるよう、お役立ていただくものです。

内水・洪水・地震・ため池のハザードマップの違いは何ですか?

内水ハザードマップは、雨水管や水路などの排水能力を上回る大雨が短時間で降った際に発生する「内水氾濫」による浸水被害の程度を想定したものを図示したマップです。

洪水ハザードマップは、長雨によって河川水位が上昇し、河川が氾濫した際に発生する「外水氾濫(洪水)」による浸水被害の程度を想定したものに、土砂災害のおそれがある区域とあわせて図示したマップです。

ため池ハザードマップは、ため池の耐用能力を超える大雨や大規模な地震によって、ため池が決壊した場合発生する浸水被害の程度を想定したものを図示したマップです。

地震ハザードマップは、和泉市域に影響を及ぼす可能性のある地震が発生した場合に予測される震度(ゆれやすさ)を図示したマップです。


この他にも津波などを含め様々な自然災害がありますが、発生メカニズムや避難時などに注意すべきことが異なりますので、それぞれのハザードマップを通じ災害のことをよく理解しておくことが大切です。

なぜ内水ハザードマップを作成したのですか?

近年、局地的に短時間の大雨が降り発生する内水氾濫の被害が全国的に発生しています。このような想定を超える大雨に対しては施設の整備(ハード面での対策)では限界があります。そこで、内水氾濫による被害を、防災意識の向上(ソフト面での対策)などを通じ少しでも軽減できるよう、本マップを作成いたしました。
ハザードマップはひとつだけを見るのではなく、他のハザードマップと見比べていただくことによって、「お住まいの地域でどのような災害がおこる可能性があるのか」、「災害時にどのように行動することが大切なのか」などが比較・確認できますので、公表中の各ハザードマップもあわせてご覧いただき、避難経路の検討や日ごろの備えにご活用ください。

想定を超える大雨とはどれくらいの雨ですか?

和泉市では、10年に一度の確率で発生する雨(1時間あたり約48ミリの計画降雨)にて下水道の雨水管整備を進めています。想定を越える大雨とは、この1時間あたり約48ミリの雨量を超える大雨のことです。
今回の内水ハザードマップでは1時間あたり147ミリの雨が降ることを想定して作成しております。
 

ハザードマップの浸水想定はどのように行われているのですか?

下水道計画区域については、和泉市内の地形勾配をモデル化し、地域ごとに下水道の整備状況や主要水路等の有無を考慮したうえで設定した雨を降らせ、溢れ出した水がどこに流れていき、どこに溜まるかという想定を、パソコンを用いて行っております。下水道計画区域外につきましては、過去の浸水実績を基に想定を行っております。

実際にハザードマップのとおりに浸水被害が発生するのですか?

実際の雨は様々な降り方をしますので、内水ハザードマップで想定している表示とは違った浸水が起きる可能性はあります。

内水ハザードマップで想定される浸水想定区域において、下水道の雨水管の整備が進むことによって、今後、浸水しなくなるのでしょうか?

雨水管の整備が進むことによって浸水想定が変わる可能性はありますが、今回の想定雨量(1時間あたり147ミリ)のように、雨水管の整備基準(1時間あたり約48ミリ)を大きく超える雨が降った場合、雨水管を整備している区域でも浸水が発生する可能性はあります。

川から離れた丘陵地域なのに、浸水の着色があるのはなぜですか?

浸水の想定は、雨水管や水路などの排水能力を超える大雨によって排水できなくなった雨が道路上などに溢れだし、浸水が発生する可能性のある区域を着色しています。そのため、川から離れた丘陵地域であっても、くぼ地などは浸水が発生する可能性があります。

内水氾濫が発生したときは避難所へ避難すべきですか?

短時間の大雨によって内水氾濫が発生したときは、むやみに外へ避難するのは危険です。まずはご自宅の2階以上や近隣の安全な建物へ避難(垂直避難)してください。地下室や地下駐車場など地表よりも低い場所にいる時は、速やかに高い場所へ移動してください。やむを得ず屋外へ避難する場合は、浸水によって足元が見えないことが考えられますので、歩ける深さかどうか、溝がないかなど、足元に十分注意しながら避難してください。


[注意]適切な避難行動は発生する災害によって異なりますので、気象情報や外の様子などから総合的に判断してください。例えば長雨の場合、内水氾濫は起きていなくても、しばらく後に河川が決壊して洪水が発生する可能性がありますので、その場合は家にとどまらず近くの避難所や高台などへ避難(水平避難)することが適切です。

市と市の境界付近に住んでいるのですが、ハザードマップは和泉市のものを見ればよいのでしょうか?

行政界付近にお住まいの方はお住いの自治体のハザードマップだけではなく、付近の自治体のハザードマップもあわせて確認いただくと、避難経路の確認などにおいてより効果的です。

内水ハザードマップの浸水想定は、河川の氾濫(洪水)やその他の水害は考慮していますか?

今回実施した浸水の想定では、河川の氾濫(洪水)など、複合的に水害が起こることは考慮しておりません。(河川への雨水放流は可能である状況下での想定となっております。)
河川の氾濫(洪水)による浸水区域については、洪水ハザードマップをご確認ください。

急な大雨は降っていないのに内水氾濫が起きた事例を耳にしました。急な大雨は降っていないのに、なぜ内水氾濫が起きたのですか?

内水氾濫は、下水道や水路などで排水できないほどの大雨が急に降ったことによって起こりますが、他の原因で発生する場合もあります。

例えば、長期間雨が降り続いており、河川が氾濫する一歩手前まで水位が上昇しているような場合、本来であれば雨水管に集まった雨水は河川に放流されますが、河川水位の上昇により雨水管に蓋をされたような状態になってしまいます。そのような状態の時に雨が降ると、雨水管の中にどんどん雨水が溜まっていき、いずれ溢れ出すことによって内水氾濫が起きる場合があります。

内水ハザードマップは更新されますか?

土地の造成や下水道の整備などが進めば、浸水想定の結果が変わります。このような土地の利用形態の変化や下水道の整備状況などを考慮し、必要に応じて更新を検討していく予定です。

    

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和泉市 上下水道部 下水道整備課
電話: 0725-99-8152(直通)
ファックス:0725-57-0052
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