史跡池上曽根遺跡

更新日:2021年06月20日

史跡池上曽根遺跡 池上曽根史跡公園



~二千年の時間をこえて・よみがえる弥生浪漫~
大阪府和泉市池上町を中心に南北1.5キロメートル、東西0.6キロメートルの範囲に広がる池上曽根遺跡は、総面積60万平方メートルもの規模をもつ大遺跡です。弥生時代の全期間(2300~1800年前)を通じて営まれた、わが国屈指の環濠集落(周囲を溝で囲んだ集落)と言われています。
1976年に環濠に囲まれた範囲を中心に、約115,000平方メートルが国史跡に指定されました。池上曽根遺跡がもっとも栄えた弥生時代中期(2200~2000年前)の姿を現代によみがえらせるために、1995年から史跡整備を行なっています。

発掘された池上曽根遺跡

1995年、集落の中心部で見つかった弥生時代中期の大型建物と井戸は、弥生時代のイメージを塗りかえるたいへんな発見となりました。
大型建物は東西19.2メートル、南北6.9メートル、面積133平方メートルと、弥生時代最大級の規模をもつ建物で、地面に掘った穴に直接柱を立てた掘立柱建物と呼ばれるものです。大型建物を支える柱は全部で26本あり、そのうち18本は根本が腐らずに残されており、太いものでは直径60センチメートルもありました。
建物の南側にある井戸は、直径2.3メートルのクスノキの大木を刳りぬいて井筒にしており、刳りぬき井戸としてはわが国最大のものです。発掘されたときもこんこんと水が湧き、二千年間、井戸が生き続けていたことがわかりました。
建物や井戸の周りには、たくさんの石器や土器を埋めた「祭りの場」がつくられ、その隣では青銅器や鉄器を作っていた当時の工房の跡も見つかりました。環濠の周辺には人々の住まいが密集しており、用途によって区切られた集落の姿が明らかになりました。
池上曽根遺跡の調査のもう一つの大きな成果は、大型建物に残されていたヒノキの柱が紀元前52年に伐切されたものであることがわかり、弥生時代中期の実際の年代が初めて明らかにされたことです。それまで考えられていた年代より百年も古くなり、その後の邪馬台国に続く歴史の流れに、大きな一石を投じました。

復元された建物と井戸

大型建物は壁のない高床建物で、屋根裏が二階になった屋根倉形式といわれる形で復元されました。近くで見つかった土器に描かれていた弥生時代の建物の絵をもとに、全体の形が決められました。約80畳の広さがあり、高さは11メートルもあります。階上は神の宿る聖なる部屋、階下は人がたくさん集まるスペースとなっています。
屋根の上には神の使いの鳥をおき、屋根の形は魂を運んだと言われる聖なる船の姿をイメージしています。
建物の両側には池上曽根遺跡の成り立ちや日々の暮らしの物語りを、色鮮やかな木彫りのレリーフで表しています。弥生時代の絵画の表現をかりた、現代人から弥生人へのメッセージです。
建物の復元には、和泉市父鬼町の三国山で伐切された50本のヒノキを使っています。また、井筒に用いたクスノキの大木は、東大阪市から寄贈していただきました。復元完成にあたり、全国から愛称を募集したところ、5,000通をこえる応募があり、建物は「いずみの高殿」、井戸は「やよいの大井戸」と決まりました。

池上曽根遺跡の写真

「いずみの高殿」データ

・東西19.2メートル・南北6.9メートル(柱の中心で測った数値)・高さ11メートル・床までの高さ4メートル
・床の面積135平方メートル(80畳)・屋根の面積400平方メートル・屋根は葦葺き・柱、桁、梁などの主要部材に和泉産ヒノキを使用

「やよいの大井戸」データ

・径2.3メートル・内径1.9メートル・厚さ20センチメートル・復元の深さ1.2メートル・井戸屋形の高さ5メートル・柱はクリ・屋根は葦葺き


池上曽根史跡公園のご案内

公園面積

3.5ヘクタール(第1期整備範囲)

施設

復元建物(大型掘立柱建物、井戸、竪穴住居ほか)
遺構復元(環濠、竪穴住居跡、祭祀遺構、ほか)
池上曽根弥生情報館(公園案内所)

施設開館時間

午前10時から午後5時まで

施設休館日

月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
祝日の翌日
年末・年始

入園・入館料

無料

気象警報発令時における池上曽根史跡公園の開園・閉園について

次の気象警報のいずれかが発令された場合、池上曽根史跡公園はその発令時から閉園します。

開館時間中に警報が発令された場合は、安全が確保できる間にすみやかにご退園願います。

・暴風警報

・暴風特別警報

・レベル4大雨危険警報

・レベル5大雨特別警報

 

注意事項

・上記以外の警報等については、個別に対応します。

・災害時による被害状況を判断し、臨時に閉園することもあります。

・警報が解除された場合は、2時間後に開園する場合もありますが、解除時間によっては終日閉園となります。

ご利用の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。

交通

JR 阪和線「信太山駅」から西へ徒歩7分、または南海本線 「松ノ浜駅」から東へ徒歩20分です。

問い合わせ

池上曽根弥生情報館
電話・ファックス:0725-45-5544

池上曽根遺跡から誕生した「コダイくん・ロマンちゃん」

和泉市のイメージキャラクター「コダイくん・ロマンちゃん」

池上曽根遺跡の「いずみの高殿」「やよいの大井戸」が発掘された衝撃で、2000年前に栄えた「イズミ国」から、現代の和泉市にタイムスリップしてきました。

この記事に関するお問い合わせ先

〒594-8501
大阪府和泉市府中町二丁目7番5号
和泉市 教育委員会生涯学習部 文化遺産活用課
電話: 0725-99-8163(直通)
ファックス:0725-41-0599
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