史跡池上曽根遺跡の発掘調査

更新日:2020年03月02日

池上曽根遺跡は、和泉市、泉大津市にまたがる弥生時代の大環濠集落です。集落中心部で弥生時代最大級の大型掘立柱建物やくりぬき井戸がみつかり、現在史跡公園内に復元されています。また、大型掘立柱建物に残された柱のひとつが紀元前52年に伐採されたことが明らかになって、弥生時代研究に大きな足跡を残しました。

史跡整備の一環として、平成23年度より国道26号の東側で発掘調査を行ってきました。

平成25年度の調査で、縦横無尽に走る溝が確認できました。たくさんの溝のなかで、東西方向に伸びる溝と南北に伸びる環濠とみられる溝が合流する様子も確認できました。

部分的ですが、東西に伸びる溝の斜面に粘土を貼り付けて護岸している状況が確認できました。この溝の東側には河川があり、堰が設けられていました。この溝から環濠に水を引き入れていたのかもしれません。そして、水を流すときに崩れやすいところに粘土を貼り付けていたのではないでしょうか。

 

調査地から公園を望む

調査地の上空から史跡公園をみたところです。大型建物がみえます。

調査地から公園を望む
合流する溝

 

合流する溝

人が立っている2つの溝が調査区の中央上あたりで合流している様子がみられます。

合流した後は写真右下隅のほうに向かって溝が伸びていきます

 

 

貼り付けられた粘土

 

溝の斜面に貼られた粘土

 写真ではちょっとわかりにくいですが、黄色に見えている部分と、黒く斜めに見えている部分が貼り付けられた粘土です。

 

 

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