和泉市に伝わる郷土料理レシピ
郷土料理とは、各地域の産物を活用して風土にあった食べ物として作られ、代々受け継がれながら食べられてきたものです。その地域の歴史文化や自然風土、食材の旬を感じることができます。旬の食材は、安価で、栄養価も高く、食材本来の香りやうまみが強くなり、より一層おいしく味わえます。
和泉市では、南部地域を中心に農林業が盛んに営まれていたことから、みかんやたけのこなど様々な農産物に恵まれていました。現在でも、それらを使った郷土料理が多く伝わっています。
郷土料理や伝統料理は、作る・食べる・見る・手伝うといった日常の作業から各家庭で親から子、子から孫へと作り継がれてきました。そのため、各家庭によって材料が違ったり、味付けが少し違ったりすることはよくあることです。それも、郷土料理や伝統料理らしさといえるでしょう。
和泉市に伝わる郷土料理をいくつか紹介します。わが家の味にアレンジしてみてもよいでしょう。
和泉市のよき郷土料理を、次世代へ食べ継いでいきたいものです。
茶がゆ エネルギー 142キロカロリー 塩分 0グラム
みかんの木の下にお茶の木を植え、家族でいただくお茶を作りました。そのお茶を作るときに出てきた粉状のお茶で、茶がゆを炊きました。茶がゆは「おかいさん」と呼ばれ、朝夕の食事や間食に食べられました。

材料 | 分量(4人分) |
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米 | 1カップ(160グラム) |
水 | 2リットル(米の約10倍) |
ほうじ茶または粉茶 | 8~10グラム |
作り方
- ほうじ茶または粉茶を木綿の袋(なければお茶パック)に入れる。
- 鍋に分量の水を入れ、1.の茶袋とともに沸騰させる。
- 茶袋を取り出し、洗った米を入れ、時々底を混ぜながら、強火で炊く。
- 吹きこぼれない程度の強火で15分炊いて火を止める。
- ふたをして10分ほど蒸らす。
じゃこみそ
日持ちがするので、冷凍・冷蔵で保存できます。お好みで、大根葉やゆずを加えてアレンジしても良いですね。ご飯に乗せたり、おにぎりの具にしたり、野菜につけたりしてもおいしいです。
材料 | 作りやすい分量 |
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麦みそ | 100グラム |
ちりめんじゃこ | 70グラム |
ゆで大豆 | 200グラム |
土生姜 | 1かけ |
白ごま | 大さじ3 |
酒 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
ごま油 | 小さじ1 |
作り方
- 土生姜を千切りにする。
- 鍋にごま油を入れて火にかけ、ちりめんじゃこを炒める。
- 2.に麦みそ、白ごま、酒、みりんを入れ、弱火で焦げないように練りながら煮る。
- 3.にゆで大豆、土生姜を加え、焦げないように練りながら、5分くらい煮る。
ごまと麦みそをすり鉢ですってから加えると、より滑らかな仕上がりになります。
白みそ雑煮 エネルギー 251キロカロリー 塩分 1.5グラム
にんじん、大根、里芋を丸く輪切りにするのは、円満な1年を過ごせるよう願うものです。丸餅も同じ意味を表します。

材料 | 分量(4人分) |
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にんじん | 100グラム |
大根 | 200グラム |
里芋 | 80グラム |
木綿豆腐 | 150グラム |
丸餅 | 8個(240グラム) |
水(だし用) | 5カップ |
昆布 | 10センチメートル |
白みそ | 大さじ4 |
花かつお | 5グラム |
作り方
- にんじん、大根、里芋は皮をむいて輪切りにし、木綿豆腐は1.5センチメートル角くらいに切る。
- 昆布をつけておいた水に、にんじん、大根、里芋を入れて柔らかくなるまで煮る。
- 木綿豆腐を加える。しばらくして味噌を入れ、ひと煮たちさせて火を止める。
- 別鍋で餅を柔らかくしておく。
- お椀に大根を底にしいて、餅をのせ、他の具と汁を注ぎ、上に花かつおをかける。
大根ごはん エネルギー 317キロカロリー 塩分 1.1グラム
大根のほんのりとした甘みが特徴です。

材料 | 分量(4人分) |
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米 | 2カップ(320グラム) |
大根 | 170グラム |
薄揚げ | 1枚 |
しょう油 | 大さじ1と2/3 |
作り方
- 大根は皮をむき、3~4センチメートル長さの短冊切りに、薄揚げは油抜きして縦半分に切って細切りにする。
- お米は洗って同量より少なめに水加減し、1.としょう油を加えて炊く。
じょうよ蒸し エネルギー 97キロカロリー 塩分 1.4グラム
自然薯は、府下で初めてパイプを使った栽培に成功したことで、和泉市の特産物として知られるようになりました。 独特の強い粘りが特徴です。

材料 | 分量(4人分) |
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自然薯 | 80グラム |
木綿豆腐 | 150グラム |
卵 | 1/2個 |
にんじん | 25グラム |
きくらげ | 3グラム |
えび | 60グラム |
タラ | 80グラム |
三つ葉 | 12グラム |
ゆず | 少々 |
片栗粉 | 大さじ2/3 |
だし汁 | 1カップ |
薄口しょう油 | 小さじ1 |
塩 | 少々 |
作り方
- 自然薯はすりおろし、木綿豆腐は水を切っておく。
- エビは小さく切り、たたいておく。
- にんじんと戻したきくらげは千切りにして、だし汁・薄口しょうゆ・塩それぞれの半量で煮ておく。
- すり鉢に自然薯、木綿豆腐を入れてよくすりつぶし、卵、えび、にんじん、きくらげを入れ、よく混ぜる。
- ぬれ布巾をしいた型に流し入れ、一口大に切ったタラをのせて、湯気の上がった蒸し器で15~20分蒸す。
- だし汁・薄口しょうゆ・塩それぞれの残り半量に、水どき片栗粉でとろみをつけ、くずあんを作っておく。
- 5.を切り分け、ゆでた三つ葉とへぎゆずを上にのせ、6.のあんをかける。
切干大根と金時豆の煮物 エネルギー 160キロカロリー 塩分 1.9グラム
和泉市では、定番の「切干大根の煮物」に、金時豆をあわせて煮ることも多かったようです。

材料 | 分量(4人分) |
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切干大根 | 28グラム |
薄揚げ | 1枚 |
にんじん | 60グラム |
金時豆(乾) | 80グラム |
油 | 小さじ2 |
だし汁 | 2カップ |
砂糖 | 大さじ1 |
しょう油 | 大さじ2と2/3 |
みりん | 大さじ1 |
作り方
- 金時豆は約4倍の水に入れて火にかける。
- 沸騰したところで火を弱め、アクを取りながら弱火で時々差し水をして柔らかめにゆでる。
- 切干大根は水で戻し、少し絞ってから、長めのものは適当な長さに切る。
- 鍋を熱し、油を入れ、切干大根とにんじんを炒める。
- だし汁と薄揚げを加え、煮立ったら調味料と金時豆も入れ、弱火で煮含める。
はちくとえんどう豆の煮物 エネルギー 60キロカロリー 塩分 1.4グラム
和泉市の特産物である筍の季節の中盤に旬を迎える地場産の「はちく」と、えんどう豆をあわせた春の味です。

材料 | 分量(4人分) |
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はちく | 280グラム |
えんどう豆 | 80グラム |
だし汁 | 300ミリリットル |
濃口しょう油 | 大さじ1 |
薄口しょう油 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1と1/2 |
酒 | 大さじ1と1/3 |
作り方
- はちくは、食べやすい大きさに切る。
- えんどう豆は、さやから出して洗っておく。
- 鍋にだし汁としょう油、はちくを入れ、火にかける。
- 煮立ってきたら中火にし、えんどう豆、砂糖を入れ、沸騰したら酒を加え、弱火にして煮含める。
なすの煮物 エネルギー キロカロリー 塩分 1.6グラム
えびじゃこはおいしいだしが出るので、好んで用いられます。

材料 | 分量(4人分) |
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なす | 4本 |
えびじゃこ | 60グラム |
そうめん(乾) | 60グラム |
だし汁 | 240ミリリットル |
砂糖 | 大さじ1と1/3 |
濃口しょう油 | 大さじ1と1/3 |
酒 | 大さじ1と1/3 |
作り方
- なすは乱切りにし、水に放してアクを抜く。
- えびじゃこは頭を取り、さっと洗う。
- そうめんは半分に折り、かためにゆがいておく。
- 鍋にだし汁と調味料を入れ、煮立ったらえびじゃことなすを加える。
- なすに火が通ったら3.のそうめんを入れ、さっと煮たら火を止める。
ふろふき大根(ゆずみそ) エネルギー キロカロリー 塩分 1.5グラム
冬に良く取れる大根を、常備している「ゆずみそ」でいただきます。ゆずの皮を乗せるといっそう香りを楽しめます。

材料 | 分量(4人分) |
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大根 | 400グラム |
昆布 | 10センチメートル |
水 | 適量 |
ゆずみそ | 大さじ4 |
作り方
- 大根は輪切りにし、片面に十文字の切込みを入れる。
- 鍋に昆布を入れ、大根を並べ、大根がかぶるくらいの水を加えて柔らかくなるまで中火で煮る。
- 2.の大根にゆずみそをかける。
ゆずみそ
手間はかかりますが、まとめ作りし、冷蔵・冷凍で保存できます。
材料 | 作りやすい分量 |
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麦みそ | 300グラム |
砂糖 | 300グラム |
酒 | 大さじ2 |
みりん | 大さじ2 |
ゆず | 1個 |
作り方
- 鍋に麦みそ、砂糖、酒、みりんを入れ、混ぜておく。
- 鍋を火にかけ、焦げないように時々練りながら弱火で2時間くらい煮て火を止め、一晩置いておく。
- 翌日も同様に弱火で1時間半くらい煮る。
- ゆずは皮をよく洗い、皮の表面をおろし金ですりおろす。実は半分に切り、果汁を絞っておく。
- 3.にゆずの果汁を加え、30分くらい弱火で煮、とろっとしてきたら火を止める。
- 5.に4.のゆずの皮をすりおろしたものを混ぜ合わせる。
みその塩加減や水分の量、味の好みに合わせて調味料の量は調整してください
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更新日:2020年03月02日