マイナ救急とは?
マイナ救急とは、救急現場において救急隊員が傷病者のマイナ保険証を活用し、搬送先医療機関の選定などに役立つ情報を把握することにより、救急業務の円滑化を目指す取組です。通常、これらの情報は、傷病者本人や家族から聞き取りますが、病気やけがで苦しんでいる本人や、気が動転している家族が救急隊員に正確に情報を伝えることは難しい場合もあります。
こうした場合に、救急隊員が専用端末を使い、傷病者のマイナ保険証から医療情報を閲覧し、円滑な搬送先医療機関の選定や、より適切な処置を行うことができます。
※令和7年(2025年)10月1日から全国にある全ての消防本部(720消防本部)、計5,334隊の救急隊(常時運用救急隊の98%)で全国一斉にマイナ救急を開始します。
マイナ救急の流れ
1.指令員が通報者に傷病者のマイナ保険証の準備を依頼
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2.救急隊員は、マイナ保険証を使った医療情報の閲覧について、傷病者本人に同意を求める
※傷病者が重篤な症状等で同意を得られない場合は、状況に応じて情報を閲覧する場合があります。
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3.救急隊員は、傷病者の顔とマイナ保険証の写真を見て本人確認を行う
※マイナンバーカードの暗証番号の入力は原則不要です。
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4.救急隊員がマイナ保険証を専用のカードリーダーで読み取り、傷病者の過去の受診歴や薬剤情報などの医療情報を閲覧
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5.閲覧した情報を傷病者の円滑な搬送先医療機関の選定や処置などに活用

マイナ救急のメリット
・救急隊への受診歴・薬剤情報の説明など、傷病者の負担軽減
・意識のない傷病者に付き添う家族などが、傷病者の正確な受診歴や薬剤情報を把握していなくても情報伝達が可能
・救急隊が正確に傷病者の医療情報などを確認でき、円滑な搬送先医療機関の選定や処置が可能
・事前に医療情報を搬送先医療機関に伝えることでより適切な受入れ準備が可能
マイナ保険証で参照可能な情報
【 診療/お薬の情報 】
医療機関を受診した際の過去の診療情報および医療機関で投与されたお薬や薬局等で受け取った過去のお薬の情報です。
※薬剤情報には注射・点滴等も含みます
【 お薬の情報 】
医療機関で投与されたお薬や薬局等で受け取った過去のお薬の情報です。
【 特定健診の情報 】
40歳から74歳までの方を対象に行われる健診結果の情報です。
※75歳以上の方の健診情報は、後期高齢者健診情報です。
マイナ救急を実施するための条件
1.傷病者がマイナンバーカードを所持している
2.健康保険証の利用登録をしている
3.傷病者等の同意が得られる
※傷病者が重篤な症状等で同意を得られない場合は、状況に応じて情報を閲覧する場合があります。
よくある質問
【 マイナンバーカードは持ち歩いて大丈夫なの? 】
マイナンバーカードはキャッシュカードのように持ち歩いても大丈夫です。
マイナンバーカードのICチップには税や年金の情報などのプライバシー性の高い情報は記録されません。ICチップの情報を確認するには暗証番号が必要で、暗証番号を一定回数間違えると使えなくなります。
【 救急隊員に、マイナンバーを見られても大丈夫なの? 】
マイナンバーは行政が個人を特定するために使用するもので、マイナンバーを使用する際は顔写真付本人確認書類などによる本人確認が必要です。
このため、マイナンバーを知られたというだけで、個人情報が漏れたりすることはなく、何かに悪用することは困難です。また、マイナ救急では、12桁のマイナンバーは使用しません。
【 救急隊員に、救急活動に関係ない個人情報も見られてしまうの? 】
マイナ救急に使用するシステムで救急隊員が閲覧できるのは、氏名や住所等の券面上の情報と、受診歴や薬剤情報などの医療情報だけです。税や年金など、救急活動に関係のない情報は、閲覧できません。
【 救急車で運ばれるような緊急時でも、マイナンバーカードの暗証番号の入力をしないといけない? 】
マイナ救急の実施にあたっては、救急隊員が傷病者の顔と券面上の写真を確認し、本人確認を行うため、マイナンバーカードの暗証番号の入力は原則不要です。
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更新日:2025年09月17日