和泉市信太山丘陵里山自然公園

信太山丘陵里山自然公園ってこんなところ
和泉市の北部地域に広がる信太山丘陵一帯は、旧陸軍や自衛隊の演習場として開発を免れてきた結果、市街地の近くながら貴重な湿原や草地といった多様な自然環境が維持されてきました。また、近隣には大野池や惣ヶ池湿地、蔭凉寺などの施設も立地しています。
このなかで、信太山丘陵里山自然公園には、貴重な湿地や草地が残され、ヤマトサンショウウオ(絶滅危惧I類:大阪府)をはじめ、多数の稀少な動植物の生息が確認されており、地域のシンボルとして次世代へと継承すべき貴重な自然環境を形成しています。
信太山丘陵里山自然公園の基本情報
位置
和泉市小野町72-2他
面積
約15.6ヘクタール
開園時期
令和6年8月 第1期区域開園
主要駅からのアクセス
JR阪和線「信太山駅」、「北信太駅」から約2キロメートル(徒歩約25分)
「鶴山台4丁目」バス停から管理棟まで(徒歩約4分)

信太山丘陵里山自然公園の環境
貴重な動植物の宝庫
信太山丘陵里山自然公園においては、平成22年の自然環境調査で「大阪府レッドリスト2014」に掲載されている貴重種(絶滅危惧種・準絶滅危惧種)の34種が確認されています。
また、これらの希少な自然環境が評価され、「大阪府レッドリスト2014」において『生物多様性ホットスポット』でAランクに選定されています。
市有地には、アカマツ-モチツツジ群集に代表される二次林が約8割を占める一方で、残りの約2割を草原が占め、府内でも貴重な場所となっています。貴重な植物は、大半が草原性・湿原性のものです。また、ヤマトサンショウウオ(大阪府絶滅危惧I類)といった貴重種をはじめとして、多くの動物が生息しています。
めざす自然環境の姿
現在の信太山丘陵里山自然公園は、草原環境の多様性の低下、湿原環境の悪化、松枯れ、照葉人工林の分布と拡大、外来生物の侵入などにより、貴重な動植物の生息が脅かされる状況となっています。
そこで、「生物多様性豊かな信太山丘陵固有の里山的二次自然」をめざす自然環境の姿とし、次の3点を保全の方針としています。
- 多様性の高い二次草原の復元
- 湿原環境と湿原性植物の保全
- 二次林の保全と復元
ヤマトサンショウウオ(絶滅危惧I類)
モチツツジ
これからの信太山丘陵里山自然公園に向けて
自然とふれあえる公園に
信太山丘陵里山自然公園は、貴重な自然環境を保全していくとともに、次のような公園づくりをめざして整備を進めていきます。
- 散策やランニングなどのリフレッシュや健康づくりを目的とした、市民の憩いの場
- 保全管理や自然観察会といった、自然を活用した様ざまなプログラムを提供する、自然体験の場
- 市内小学校の自然体験等を受け入れることのできる、環境学習の場
公園づくりに参加しませんか
信太山丘陵里山自然公園の環境を保全し、公園として整備していくために、「和泉市信太山丘陵里山自然公園協議会」が活動しています。
公園協議会は、市だけでなく、二つの環境団体をはじめとして、既に活動していただいている皆さんや、地域の皆さん、学識経験者で構成されています。自然環境の保全とこれからの公園づくりについて公民協働で考え、実行しています。
現在、ネザサの刈取りや湿地環境の保全作業、自然観察会等を行っています。また、これから活動に参加する人向けに講座等の実施も準備しています。公園の開園は最短でも令和6年度であり、息の長い公園づくりを進めていく中で、取組みによる自然環境の変化を観察し、変化に対応した方法であるアダプティブ・マネジメント(順応的管理)も導入しながら、公園づくりを進めていきます。
そのために、公園協議会にはさらに皆さんの力が必要です。一緒に公園づくりに参加してみませんか。
和泉市信太山丘陵市有地保全・活用基本構想(概要版) (PDFファイル: 3.4MB)
和泉市信太山丘陵市有地保全・活用基本構想 (PDFファイル: 8.3MB)
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
〒594-8501
大阪府和泉市府中町二丁目7番5号
和泉市 都市デザイン部 都市整備室 公園緑地担当
電話: 0725-99-8139(直通)
ファックス:0725-43-1135
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更新日:2024年07月18日