和泉市認知症高齢者等SOSおかえりネットワーク
地域の力で支えるシステム
年々増加する認知症高齢者。認知症をもつ方々が、住み慣れた地域で安全に暮らし続けるための一つの方法として、「和泉市認知症高齢者等SOSおかえりネットワーク」があります。
認知症の高齢者等の人は、外出した際に自分がどこにいるのか分からなくなったり、家に戻れなくなったりすることがあります。
このネットワークは市内に居住する認知症高齢者等が、行方不明になったときに、特徴などの情報をメール配信し、できるだけたくさんの方の協力により、早期発見・保護をしようとするものです。
すべての認知症の方に道迷いがあるわけではありませんが、地域ぐるみで認知症高齢者等を見守るシステムです。
ネットワークのしくみ
目的
和泉市では年間約100名以上の高齢者が、外出して道に迷って帰宅できなくなり、市内外で警察に保護されています。
高齢者の行方不明は、脱水や転倒骨折、また季節によっては凍死などの危険性もあり、命に関わる重大な課題です。
85歳以上の2~3人にひとりは認知症をもつ人であり、ひとりひとりが親身になって、誰もが認知症になっても安心して暮らせるまちづくりについて、心を寄せ合うことが必要です。
認知症をもつ人の介護は、家族だけで対応することは困難です。日ごろから、ご近所や地域の人に、勇気をもってお話しておくことで、早い保護につながります。また、まわりの人は、温かい気持ちをもって見守ることが、認知症をもつ人とその家族を支援することにつながります。
ながれ
和泉警察署に行方不明者届を提出されたご家族等の連絡により、協力者・協力事業者にメールで行方不明者の特徴などの情報を配信し、地域ぐるみで早期発見に努めるしくみです。
- 警察署へ連絡、行方不明者届の届出
- 警察署から市へ連絡
- 市が協力者・協力事業者へ行方不明の情報を配信
- 協力者・協力事業者は可能な範囲で行方不明者について注意
- 関係機関や協力事業者によって行方不明者に関する情報や見かけたら、警察署へ連絡
- 行方不明者が発見されたら、警察署から市へ連絡
- 市が協力者・協力事業者へ行方不明者の発見・終結連絡
ご家族の方へ ~勇気をだして事前登録を~
事前登録をお勧めします
行方不明になるおそれのある高齢者等のご家族には、ネットワークへの事前登録をお勧めします。登録された情報は、行方不明時にスムーズに早期発見に資する活動を行うため、和泉市高齢介護室、和泉市地域包括支援センター、和泉警察署、和泉市消防署にて情報共有されます。
- 事前登録していただいた方について行方不明の状況が生じた場合、おかえりネットワークを活用した情報配信を行う際には、どのくらいの情報を公開するかについてご家族等と相談の上で配信いたします。
- 事前登録がない場合でも、警察署への行方不明の届け出後、ネットワークを利用することができますが、書面上の初期手続きに時間を要し、初動が遅れてしまいますので、あらかじめ登録することをお勧めします。
対象となる方
和泉市在住の概ね65歳以上の人で、認知症等により行方不明になる心配のある人
(65歳未満でも、若年性認知症などで同様の心配がある場合もご利用になれます)
申込み
写真をご持参の上、登録窓口へお越しください。
お越しになれない場合は、ご相談ください。
費用
無料
登録窓口
和泉市役所高齢介護室
行方が分からなくなったとき
- 和泉警察署へ一刻も早く行方不明者届の届出をお願いします。和泉警察署(生活安全課 保安係) 電話0725-46-1234
- 警察へ届出後、市より協力者・協力事業者へ行方不明の情報が一斉にメール配信されます。(注記)どのくらいの情報を公開するかについては、個別にご相談させて頂きます。
- 協力者・協力事業者は可能な範囲で行方不明者について注意してくれます。
- 協力者・協力事業者のネットワークによって、行方不明者に関する情報や見かけた場合、警察署へ連絡してくれます。
- 状況により、ご家族等や警察署が保護に向かいます。
- 警察署から市へ発見・保護の連絡が入ります。
- 市より協力者・協力事業者へ行方不明者の発見・保護連絡が一斉にメール配信されます。
ご心配やお困りのことがあるときは…
高齢者や家族の立場に立って相談をお聴きし、介護保険・福祉・健康などの必要なサービスが受けられるよう支援します。保健師・看護師・社会福祉士・主任介護支援専門員等の保健や福祉の専門職が、互いに連携を取りながら「チーム」で総合的な相談を行います。
身近な相談場所は、地域包括支援センターをご覧下さい。
GPS等を利用して現在地を確認できる端末機の初期費用を助成
位置探索用の端末機を使って、行方不明になった場合の位置情報を確認できます。
ネットワークの協力者・協力事業者の募集!
~あなたの気づきで「救える命」がある~
高齢者等の行方不明事例が発生したときに、電子メールによる情報提供を受けて、早期発見の活動に協力していただける人、事業者を募集します。具体的な捜索活動を依頼するものではなく、日常生活の中で可能な範囲での協力・情報提供をお願いするものです。
登録方法
- 下の登録用アドレスに空メールを送信してください。(題名、本文は不要です)
- 空メール送信後、数分以内に登録サイトへのURLが記載されたメールが送信されます。このURLをクリックし、登録サイトへアクセスしてください。
- 必要事項にチェックを入れ、登録ボタンをクリックしてください。
登録用アドレス
行方のわからない認知症高齢者等をお探しの方へ
大阪府内で発見され身元不明のまま保護されている方について、大阪府警察本部と府内警察署に「身元不明迷い人台帳」が整備されています。
「身元不明迷い人台帳」とは、大阪府内をはじめ全国の自治体で身元不明のまま保護されている方について、自治体からの届け出に基づき警察署において整備され、行方不明者を探している家族等が当該台帳を閲覧することにより、迷い人の身元判明に資するものです。
当該制度に関する質問や「身元不明迷い人台帳」の閲覧の手続きについては、大阪府警察本部生活安全総務課保護係(電話06-6943-1234内30227、30228)か大阪府内警察署生活安全課保安係(和泉署0725-46-1234)、または各都道府県の警察本部にお問い合わせください。
情報公開を行っている地方自治体のホームページへのリンクの一覧をご覧になれます。
大阪府内で発見され身元不明のまま保護されている方の情報について、大阪府ホームページへ掲載希望されている方の情報を掲載しているページにリンクすることができます。
大阪府内で発見され身元不明のまま保護さている方の情報について(大阪府のサイト)
協力者・協力機関のみなさまへ
具体的な捜索活動を依頼するものではなく、生活の中で可能な範囲での協力・情報提供をお願いするものです。
行方不明の方かな?と思ったら・・・
- 本人かどうかの確認をお願いします。
本人は記憶障がいがあり、自分の今の名前や住所が言えないかもしれません。本人と確認できなくとも、現在の場所がわからないなど道に迷っている様子であれば保護をお願いします。 - 本人を安全な場所に誘導してください。
- 警察に連絡をお願いします。和泉警察署(生活安全課 保安係) 電話0725-46-1234
- 迎えが来るまで見守りをお願いします。
本人は、そこで待っている理由を忘れて、また出かけようとするかもしれません。ご本人の昔ばなしなどの話をするなど、出かけようとする気持ちを他にもっていってください。
(注記)怪我をしている、具合が悪そうなど急を要する場合は、救急車を呼んでください。
和泉市に暮らす人や在勤・在学のみなさまへ
地域での生活や活動時に、さりげない見守り・声かけによって高齢者の何らかの異変に気づいたときは、市役所や地域包括支援センターに連絡をください。状況の確認と支援につなげていきます。
(注記)明らかに迷い人と思われる場合は、警察へ連絡してください。
気づきのポイント
- 新聞受けや郵便受けにたくさんの新聞や郵便物があるな?
- 洗濯物が干しっぱなしになっているな?
- 怪しい事業者が頻繁に出入りしているな?
- 毎朝、雨戸が開くのに最近開かないな?
- 季節に合わない服装で何やら困っていそうだな?
- この人、もしかして道に迷っている(家に帰れなくなっている)のでは?
- 同じものを大量に買っていくな?
- レジの支払いはいつも高額紙幣だな?など
認知症の方への接し方の基本3つの「ない」
認知症は脳の機能が低下する病気です。けれども感情やその人らしさは豊かに残っています。関り方や環境が本人にとって安心できれば、多くの症状は軽減されます。
- 驚かせない(相手の目線に入って声をかける)
- 急がせない(余裕をもって対応する)
- 自尊心を傷つけない(子どものような扱いをしない)
声のかけ方
- ゆっくり近づいて相手の視野に入ってから話しかける
- 唐突な声かけや急に後ろから声をかけたり、大声で怒鳴るように声をかけない
- 「こんにちは」などのあいさつ
- 「何かお困りですか」「お手伝いしましょうか」「大丈夫ですか?」もいい質問
- 「私はすぐそこの○○ですが、どこからいらっしゃいましたか?」や「どこへ行かれますか?」とやさしく声をかける
- 返事がないからと言って、矢継ぎ早に質問せずに、答えをゆっくり待つ
- 「少し休んでいかれませんか」「冷たいお茶でもいかがですか」「こちらでゆっくりどうぞ」などと声をかけ、少し座れるように促してみる
- 声をかけても上手くいかない場合は、いったん離れて、間をおき、または近所の人や近くの人に連絡したり助けを求める
認知症についての正しい知識を学んだことがありますか?
認知症は自分や家族、友人や知り合いなどだれでもなる可能性のある病気です。認知症を正しく知って、「認知症になってもあるがままの自分らしい暮らしを支えてくれるまち」、あなたや家族、友人などのためにできることから始めてみませんか。
認知症について正しい知識を学べる認知症サポーター養成講座をご活用ください。
認知症であっても自分らしく安心して暮らせるまち和泉
この記事に関するお問い合わせ先
〒594-8501
大阪府和泉市府中町二丁目7番5号
和泉市 福祉部 高齢介護室 高齢支援担当
電話: 0725-99-8132(直通)
ファックス:0725-40-3441
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更新日:2022年09月20日