ひきこもりの理解のために

更新日:2023年10月06日

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家族だけで抱え込む必要はありません

身近な人がひきこもりの状態になったとき、それを受け入れることは簡単ではありません。

しかし、理解してくれる人がそばにいたり、本人が「安心・安全」と思える環境でしっかり休むことができれば、回復に向かうことができます。

適切な支援を受けることも大切になります。

ご家族だけで抱え込む必要はありません。

ひきこもりとは

・自宅にひきこもっている

親密な会話を必要としない場所は、安定してくると行くこともある。書店やコンビニなど

・学校や会社に行けない、行かない

・家族以外の人との親密な対人関係(交流)がない

・長期に続いている

・統合失調症などの精神疾患ではない

初期は、わかりにくいことも

ひきこもりの背景

・エネルギーの低下

ひきこもりは、本人のエネルギーがかなり低下してから起こることが多い

・対人恐怖、集団恐怖

本人は対人関係、集団生活がもともと苦手なことが多い

3つの特徴

1.著しい対人恐怖

2.イライラ、易刺激、被害感情

3.強迫症状、強いこだわり

どんなきっかけで

こころの不調・病気・障がい 74.8%

家族との関係 42%

からだの不調・病気・障がい 38.4%

不登校36.8%

職場での人間関係 34.2%

退職 32.1%

(一般社団法人UX会議 ひきこもり・生きづらさについての実態調査2019より抜粋)

ひきこもりからの回復には

ひきこもりが始まる前には、必ず「エネルギーの低下」があります。また、ほとんどに対人恐怖・集団恐怖の症状があります。

「安全・安心な環境」でしっかり休むことができ、「理解してくれる人」がそばにいれば、エネルギーは回復していき、恐怖症状が軽減します。

具体的なひきこもり支援の方法は

1.家族へのアプローチ

家族がひきこもり状態に正しく理解して適切な対応をとることで、本人と家族との関係改善をめざします。

2.本人への個別アプローチ

家族と本人との良い関係が築けると、次は、家族以外の他者(支援者など)と本人との1対1の関係作りをめざします。来所相談、オンライン相談、家庭訪問などの方法があります。

3.(中間的な)集団の場への参加

家庭以外の他者と本人との関係1対1の関係が築けると、次は、家庭以外の場で他者と交流し、社会経験を積みます。

4.段階的な社会参加

ボランティア、就労支援(職場見学や職場体験)など、その方にあった社会参加をめざします。

ひきこもり状態の回復は、次の段階を一つずつ上がっていく過程であるといえ、段階を飛ばして先に進むことはできないことを心得ておくことが大切です。

ひきこもり支援は、社会復帰まで長期間かかることもあります。

家族にできること

コミュニケーションの回復のために声かけから

「あいさつ」「誘いかけ」「お願い&お礼」「相談」

・あいさつ

「おはよう」「おやすみ」「買い物に行ってくるよ」「だいたい6時頃に帰るよ」など声をかけましょう。返事がなくても気にしすぎず、しつこく追わず、さらっと一言声をかけることがポイントです。最も大切なことは、続けることです

・誘いかけ

「一緒に買い物に行かない?」など気軽に声かけしましょう。家族の用事につきあってもらう感覚で声をかけることがポイントです

・お願い&お礼

「食器を洗ってくれると助かる」などとお願いをしてみましょう。お願いする内容は、やることが具体的で、マイペースででき、短時間で終わるものがおススメです。応じてくれた時には、必ず「ありがとう」などとお礼を伝えましょう。

・相談

「スマホを変えようと思うけど、どんなものが良いかな?」「今日の夕食は何にしよう?」などと日常のことを相談してみましょう。ささいな事であればあるほど、気軽な気持ちで話すきっかけになります。

ポイント

・話すときの表情や口調は、「ソフトに」「誠実に」

上から目線の口調や嫌味はトラブルの元に

・「愛情」よりも「親切な対応」を

愛情は時に「押しつけ」になります。「親戚のお子さんを預かっているくらいのつもり」で

・禁句は「将来のこと」「学校や仕事のこと」「同世代の友人の話」

家族と本人とコミュニケーションがうまくいっていないうちは、これらの話題はトラブルの火種

・もっとも大事なことは、声かけを続けること

返答がなくても「そんなものだ」くらいの気持ちでいると続けやすいです。継続することで、必ず変化が

家族だけで抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください

ひきこもり当事者・家族・支援者の声を

この記事に関するお問い合わせ先

〒594-8501
大阪府和泉市府中町二丁目7番5号
和泉市 市民生活部 くらしサポート課 生活相談係
電話:0725-99-8100(直通)
ファックス:0725-41-1778
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